管理業務主任者とマンション管理士は働きながら合格を目指す人が多い資格です。
独学では300~500時間程度かかる難関資格なので、働きながら短期合格したい人ほど通信講座を利用して資格取得を目指しています。
でも、通信講座はたくさんあり、「どの講座を受講すれば良いか分からない」という人が少なくありません。
この記事では、管理業務主任者・マンション管理士の通信講座を6つの基準で徹底比較します。
管理業務主任者・マンション管理士の通信講座・予備校おすすめ6校を比較
この記事で比較している管理業務主任者・マンション管理士の予備校・通信講座は6つです。
- アガルート
- フォーサイト
- スタディング
- ユーキャン
- LEC
- TAC
管理業務主任者・マンション管理士の予備校①アガルート
アガルートは、難関資格試験の対策講座を開講している新興のオンライン予備校です。
アガルートの管理業務主任者・マンション管理士講座は、受講生合格率の高さとそれを支える講義と教材、サポートの手厚さ口コミで評判になっています。
全額キャッシュバック+お祝い金という豪華な合格特典も魅力です。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校②スタディング
スタディングは、働きながら射角取得を目指す社会人向けのオンライン学習サービスです。
圧倒的な低価格とトップレベルのオンライン学習システムが口コミで評判になり、ここ数年で管理業務主任者・マンション管理士講座の受講生が急増しています。
効率特化のカリキュラムや、スキマ時間でもスマホ一つで学習できる工夫が人気です。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校③フォーサイト
フォーサイトは、累計登録者数が36万人を突破している有名な通信講座です。
フォーサイトの管理業務主任者・マンション管理士講座は、特許を取得したeラーニングシステムや高い合格率が特徴で、社会人を中心に毎年多くの受験生が利用しています。
不合格なら全額返金される仕組みがあり、受講生の進む道は「合格するか全額キャッシュバックで再チャレンジか」の2択です。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校④ユーキャン
ユーキャンは、趣味の講座から難関資格の対策講座まで幅広く取り扱っている有名な通信講座です。
動画講義(短い解説動画はあり)のない昔ながらの通信講座ですが、大手通信講座の安心感があります。
テキストは、イラストや図表をたくさん使った分かりやすい構成になっており、初学者向けです。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校⑤LEC
LEC東京リーガルマインドは、全国に校舎を持ち数多くの資格対策講座を開講している、日本最大級の予備校です。
LECの管理業務主任者・マンション管理士講座は、長年蓄積されたノウハウを詰め込んだカリキュラムと、試験のポイントを熟知した講師による講義が評判になっています。
通信講座のなかでは受講料が高いですが、受講時間や教材は充実していると言えます。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校⑥TAC
TACは、LECと同じく全国的に名が知られた有名予備校です。
TACの管理業務主任者・マンション管理士講座は、高い合格実績と長年の運営実績に基づくカリキュラムが高く評価されています。
通信講座としては講座価格が高いですが、大手予備校の安心感が得られます。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較①:価格
予備校 | 税込価格 |
---|---|
アガルート | 118,800円 |
スタディング | 39,600円 |
フォーサイト | 70,800円 |
ユーキャン | 67,000円 |
LEC | 110,000円 |
TAC | 121,000円 |
価格が最も安いのはスタディングです。
管理業務主任者とマンション管理士のダブル合格カリキュラムが4万円弱で、最高値のTACと比較すると1/3以下となっています。
当年度試験に不合格だった場合は翌年度版の講座も受講できるので、初回合格の自信がない人も安心です。
フォーサイトとユーキャンが標準的な価格、大手予備校のLECとTAC、合格実績の高いアガルートは強気な価格設定となっています。
フォーサイトはより安価なバリューセット1(税込62,480円)もありますが、初学者が一から勉強して合格を目指すなら科目別答練講座のあるバリューセット2が向いています。
割引制度や合格特典にも着目しよう
講座価格を比較するときは割引制度や合格特典もチェックしておきましょう。
特に注目したいのがアガルートで、新講座リリースセールやアウトレットセールなど頻繁に割引セールを実施しています。
また、合格すると全額キャッシュバック+お祝い金2万円という合格特典も注目です。
フォーサイトは、不合格者に対する全額返金制度を実施しています。
不合格は残念ですが、全額キャッシュバックしてもらえれば再チャレンジへのモチベーションが高まります。
合格特典、不合格特典は一定の条件を満たす必要があります。
詳しくは公式サイトをチェックしてください。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較②:運営会社
予備校 | 運営会社 |
---|---|
アガルート | 株式会社アガルート |
スタディング | KIYOラーニング株式会社 |
フォーサイト | 株式会社フォーサイト |
ユーキャン | 株式会社ユーキャン |
LEC | 株式会社東京リーガルマインド |
TAC | TAC株式会社 |
事業規模が大きいのはユーキャン、LEC、TACの運営会社、次いでスタディングを運営するKIYOラーニング株式会社です。
経営状態という点では、6校の運営会社に大きな問題は見当たりません。
大手予備校や通信講座の運営会社は安定していますし、アガルート、フォーサイト、スタディングはオンライン学習のブームに乗って急成長を遂げています。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較③:実績
予備校 | 運営実績 |
---|---|
アガルート | 管理業務主任者 合格率44.86%(全国平均の3.9倍) マンション管理士 合格率70.05%(全国平均の3.71倍) |
スタディング | 合格者の声あり |
フォーサイト | 管理業務主任者 合格率31%(全国平均の2.7倍) マンション管理士 合格率67.6%(全国平均67.6の3.58倍) |
ユーキャン | 非公表 |
LEC | 非公表 |
TAC | 管理業務主任者 累計合格者数1666名 マンション管理士 累計合格者数592名 ※2010~2021年 |
合格実績が高いのはアガルートとフォーサイトとTACです。
アガルートは、管理業務主任者合格率44.86%(全国平均の3.9倍)、マンション管理士合格率70.05%(全国平均の3.71倍)で、フォーサイトは、管理業務主任者合格率31%(全国平均の2.7倍)マンション管理士合格率67.6%(全国平均67.6の3.58倍)です。
TACは、2010年から2021年までの累計合格者数が管理業務主任者累計合格者数1666名、マンション管理士累計合格者数592名と公表しています。
合格実績を公表していない講座のなかでは、スタディングが公式サイトに合格者の声を掲載しています。
LECは合格体験談に6名の感想を掲載していますが、ユーキャンは合格者関連の掲載が見当たりません。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較④:講座の質
講座の質は、講師、教材、講義、カリキュラムの4つに分けて解説します。
講師
予備校 | 人気講師 | 講師数 |
---|---|---|
アガルート | 工藤美香 | 1名 |
スタディング | 竹原健 | 1名 |
フォーサイト | 窪田義幸 | 1名 |
ユーキャン | 非公表 | |
LEC | 亀田信昭 | 9名 |
TAC | 吉田佳史 | 9名 |
講師数が多いのは大手予備校のLECとTACですが、通信講座を担当しているのは数名なので、講師数は評価を分ける基準にはなりません。
有名講師という視点では、アガルートの工藤美香先生と、フォーサイトの窪田先生が実績も知名度も頭一つ抜きんでいます。
どちらも宅建士など不動産資格講座を担当しており、分かりやすい講義は初学者にも学習経験者にも好評です。
教材
予備校 | テキスト | 問題集 |
---|---|---|
アガルート | フルカラー 講師自作 冊子・Web | 冊子 |
スタディング | フルカラー webのみ | Webのみ |
フォーサイト | フルカラー 冊子・Web | 冊子・Web |
ユーキャン | フルカラー 冊子 | 冊子 |
LEC | 2色刷り 冊子 | 冊子 |
TAC | 2色刷り 冊子・Web | 冊子・Web |
教材が優秀なのはアガルートです。
フルカラーテキストはスタディングとフォーサイトも採用していますが、講師の自作はアガルートだけです。
フォーサイトはフルカラー+冊子版あり、スタディングはフルカラーですが冊子版はありません。
LECとTACのテキストは、いずれも市販されて独学の受験生にも愛用されています。
長年蓄積されたノウハウが詰まった質の高いテキストですが、2色刷りなのでフルカラーに比べて見にくいのが課題です。
また、情報量が多いので、働きながら効率的に短期合格を目指したい人には取っつきにくさがあります。
講義
どの講座も合格に必要な情報は漏れなく講義内で説明されますし、説明の分かりやすさにも大きな差はありません。
ただし、大手予備校の通信講座は通学生向け講義の録画、通信講座は専用に収録された講義を視聴できるという違いがあります。
通信講座専用に収録された動画の方が画質・音声ともに良く、マンツーマンで講義を受けているような臨場感も抜群です。
また、大手予備校だと1講義あたり何時間もありますが、通信講座は長くても1時間程度で、スキマ時間の学習にも向いています。
カリキュラム
働きながら短期合格を目指すには、効率的に学習を進められるカリキュラムが重要です。
通信講座のスタディング、フォーサイト、アガルートは効率特化のカリキュラムを組んでおり、社会人向けと言えます。
インプットとアウトプットのバランスが良いのはアガルート、インプットとアウトプットを高速で回して記憶定着を図れるのはスタディングです。
フォーサイトは講義時間が短く、テキストを用いた独学の時間が多くなるのが気になります。
大手予備校のLECとTACは、通信講座でも通学コースと似た網羅的なカリキュラムが採用されており、講義時間も長めです。
全てこなせば満点を狙える知識が手に入りますが、効率性という点では課題が残ります。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較⑤:オンライン
予備校 | 講義形式 | 学習システム |
---|---|---|
アガルート | ホワイトボードに板書 テキスト表示 講師の説明 | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:有 問題演習:無 音声ダウンロード:有 |
スタディング | フルカラー webのみ | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:有 問題演習:有 音声ダウンロード:有 |
フォーサイト | フルカラー 冊子・Web | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:有 問題演習:有 音声ダウンロード:有 |
ユーキャン | フルカラー 冊子 | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:無 問題演習:無 音声ダウンロード:無 |
LEC | 2色刷り 冊子 | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:無 問題演習:無 音声ダウンロード:有 |
TAC | 2色刷り 冊子・Web | マルチデバイス対応:有 オンラインテキスト:有 問題演習:有 音声ダウンロード:有 |
オンライン学習システムが優秀なのはスタディングです。
スタディングは、講義が視聴できるだけでなく、学習フローやレポートなど学習に役立つ機能が充実しています。
通信講座ではモチベーション維持やスケジュール管理が大変なのですが、スタディングのシステムならスマホ一つで全て対応可能です。
スマホ学習が中心になるならスタディング一択と言っても過言ではありません。
フォーサイトのeラーニングは、講義の画質・音質が高く、スタディングに次ぐレベルのサポート機能があることが特徴です。
パソコン版の使いやすさはスタディングと同じレベルを確保しています。
アガルートのオンライン学習システムは、講義中にWebテキストが閲覧できますが、これといった学習サポート機能はありません。
LECとTACは通学生向け講義の録画なので、倍速以外の機能はありませんし、画質・音質も今一つです。
管理業務主任者・マンション管理士の予備校比較⑥:サポート
予備校 | サポート |
---|---|
アガルート | 導入サポート:有 質問サポート:有 動画サポート:有 |
スタディング | 導入サポート:無 質問サポート:無 動画サポート:無 |
フォーサイト | 導入サポート:無 質問サポート:有 動画サポート:無 |
ユーキャン | 導入サポート:無 質問サポート:有 動画サポート:無 |
LEC | 導入サポート:無 質問サポート:有 動画サポート:無 |
TAC | 導入サポート:無 質問サポート:有 動画サポート:無 |
通信講座でサポート機能が優秀なのはアガルートです。
受講生限定のFacebookグループ内で回数制限なく質問できて講師から解答をもらえる上、他の受講生の質問や解答も閲覧できます。
また、学習開始時の導入サポートや、月1回の講師による動画配信サポート「ホームルーム」も人気です。
その他の講座は、専用の質問システムやFAX、郵便、Eメールによる質問サポートを実施しています。
ただし、徹底的に人件費を省いて価格を抑えているスタディングのみ、質問サポートがありません。
管理業務主任者・マンション管理士は通信講座でも合格できるか
結論から言うと、通信講座でも管理業務主任者の試験には合格できます。
近年は予備校の通学コースに通って勉強する人は減少傾向にあり、通信講座で学習する人が急増しています。
大手予備校が通信講座を開講しているのはその表れです。
LECやTACの管理業務主任者・マンション管理士はおすすめか
大手予備校のLECやTACの管理業務主任者講座は、通学コースならおすすめです。
各校舎の看板講師の講義を生で視聴することができますし、講師に直に相談してアドバイスを受けたり、自習室を利用できたりするメリットがあります。
でも、通信講座の場合は生講義を視聴できませんし、サポート体制も通学コースほどではありません。
それなのにコストは通学コースと大差なく、通信講座のなかでは高額です。
長年蓄積されたノウハウに基づく安定感のある講義やテキストは魅力ですが、他の通信講座の質が向上している今、あえて選択するほどのメリットとは言えません。
また、オンライン学習サービスの質は高いとは言えず、1講義あたりの時間も長いので、通信講座に比べると学習効率も上がりにくいでしょう。
したがって、LECやTACの管理業務主任者講座は、通学生には向いていますが、通信講座は強くおすすめするレベルではないと言えます。
管理業務主任者・マンション管理士の通信講座を選ぶメリット・デメリット
働きながら管理業務主任者を目指すなら、通信講座を利用した学習が向いています。
通信講座で学習するメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | ・講座価格が安い ・いつでもどこでも学習できる ・スキマ時間に学習して合格を目指せる |
デメリット | ・スケジュールやモチベーション管理が難しい |
場所や時間を選ばず、低コストで学習できるのが通信講座の魅力です。
一方で、独学の時間が長くなるのでスケジュールやモチベーション管理の難しいところがあります。
ただし、スタディングやフォーサイトの学習サポート機能を利用すれば、デメリットを抑えることが可能です。
管理業務主任者・マンション管理士の通信講座・予備校のまとめ
管理業務主任者試験の通信講座・予備校6校を比較しました。
予備校に通学できるなら合格実績のあるTACが有力な候補になりますが、通信講座を選ぶならスタディングやフォーサイト、アガルートも有力な候補です。
テキスト中心で学習したい人はユーキャンも選択肢に入ります。
特に、働きながら管理業務主任者試験に合格したいなら、効率的に学習して短期合格を狙える通信講座を利用するメリットは大きいでしょう。
最後に、資格試験に合格するためには、自分に合った講座を選ぶことが何より重要です。
口コミ評判や比較を見て気になる講座があったら、公式サイトにアクセスして講座を視聴したりテキストをチェックしたりしてみてください。
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