司法試験予備試験は社会人には無理?社会人向け予備校のおすすめと合格法を紹介

りこ
社会人が司法試験予備試験に合格するのって無理なのかな…

 

こもり

働きながら独学で合格するのは厳しいね。

でも、社会人向けの予備校に通って勉強すれば合格は十分可能だよ。

 

社会人になると仕事が忙しくまとまった勉強時間が確保しにくいので、司法試験予備試験のような難関試験に合格するのは難しいと思うかもしれません。

でも今は、効率的に学習を進めて予備試験合格を目指せる講座が複数あります。

効率重視のカリキュラムやeラーニング、スマホ視聴できる講義などが揃った講座を受講すれば、働きながらでも無理なく予備試験に合格することが可能です。

 

この記事では、社会人向けの司法試験・予備試験予備校について解説します。

 

・社会人だけど司法試験予備試験の勉強をして試験に合格したい人

 

こもり

私も社会人をしながら予備校を使って予備試験の勉強をして、2021年の予備試験合格を目指しています。

これまでに行政書士、司法書士に働きながら一発合格した経験があります。

 

司法試験予備試験の合格が社会人には無理と言われる理由

社会人向け予備試験予備校

司法試験予備試験は、法科大学院(ロースクール)を卒業せずに司法試験を受けるための試験です。

ロースクールのように長い拘束時間やぼう大な課題がなく、試験に合格すれば司法試験を受ける資格が得られます。

ロースクールの講義を受けながら仕事もするというのは現実的には困難なので、時間や課題の制約がない予備試験を受験する社会人が増えています。

 

でも、一般的に社会人には予備試験の合格が難しいと言われています。

理由は3つあります。

  • 勉強時間が確保できない
  • 法学経験者でも大半が不合格になる試験レベルの高さ
  • 仕事と勉強を両立するモチベーションを維持できない

 

予備試験が社会人に無理と言われる理由①:勉強時間が確保できない

社会人が予備試験を受けるうえで最も高いハードルになるのが、勉強時間を確保するのが難しいことです。

 

予備試験の合格に必要な勉強時間は、3000~8000時間と言われています。

日にちに換算すると125~333日。

1日10時間勉強した場合は300~800日もかかる計算です。

 

学生なら毎日10時間の勉強を続けられるでしょうし、大学の法学部やロースクールに通っていれば学校での勉強時間もプラスされます。

でも、社会人が勉強時間に充てられる時間は、平日だと多く3~4時間程度、休日でも10時間程度です。

残業が当たり前の仕事をしていたり家族がいたりすれば勉強できる時間はもっと短くなります。

 

仕事による制約で勉強時間がどうしても学生より少なくなるので、学生と比較して試験に合格するのは難しいとされています。

勉強時間をかけた方が合格しやすくなるのは予備試験に限ったことではなく、学習に十分な時間を割けないことは社会人の大きな課題です。

 

こもり

私自身も、平日は2~3時間、休日は10時間の勉強時間を確保するのがやっとでした。

仕事が立て込んで残業や持ち帰り仕事になり、まったく勉強できない日もありました。

勉強時間が確保しにくいというのは、社会人にとっては避けられないところですね。

 

予備試験が社会人に無理と言われる理由②:法学経験者でも大半が不合格になる試験レベルの高さ

予備試験は、合格率3~4%前後の超難関試験です。

過去の合格率の推移をまとめてみました。

年度受験者数合格者数合格率
2015年10,334人394人3.8%
2016年10,442人405人3.9%
2017年10,743人444人4.1%
2018年11,136人433人3.9%
2019年11,780人476人4.0%

法学部生やロースクール生など法学経験者も含めた受験者全員の最終合格率が3~4%です。

 

学生なら勉強時間をしっかり確保できますし、大学などで試験対策の専門的な講義や指導を受けることもできます。

特にロースクールなら、予備試験に最適化された勉強を継続することが可能です。

 

社会人の場合、勉強時間の確保という課題はもちろん、試験勉強を始めるための講座探しから始める必要があります。

法学初学者の場合、手取り足取り教えてくれる人もいないまま、自力で難解な法律を理解して知識を得ていかなければなりません。

そのため、学生と比較すると予備試験に合格するのは難しいと考えられがちです。

 

ただし、会社員や公務員として得た知識が活きることもあります。

例えば、法律事務所で働いていた場合、仕事で見聞きする民法や刑法の勉強が理解しやすいです。

法務関係の仕事や公務員をしていた場合も、仕事の経験に基づく深い知識があるので勉強が楽になります。

 

こもり
私はキャリアアドバイザーですが、仕事で民法や商法に触れることがあって基礎的なところは理解していたので、予備試験の勉強にも役立ちました。

 

予備試験が社会人に無理と言われる理由③:仕事と勉強を両立するモチベーションを維持できない

法学部やロースクールなら周りに志を同じくする仲間がたくさんいて、予備試験へのモチベーションを高く維持しやすいです。

でも、社会人だと試験勉強のつらさや大変さを分かち合える知り合いを見つけにくく、孤独に勉強せざるを得ないことが多くなっています。

法律初学者の場合、慣れない法律に悪戦苦闘し、誰にも相談や愚痴を言うことができないと学習のモチベーションが下がります。

 

また、仕事が忙しいほど帰宅後に勉強する意欲を維持しにくく、途中で投げ出してしまう人も珍しくありません。

「自分は最後までやり遂げる」と思うかもしれませんが、仕事との両立は想像を絶する大変さです。

定時に帰れる人ならともかく、残業が多い勤務スタイルだと仕事後に勉強する意欲が出ず、土日は疲れ切って寝て過ごすというケースもあります。

 

学生より勉強時間が少ないので仕事後や休日の勉強が不可欠なのですが、仕事による心身の疲れは勉強への意欲を奪います。

 

こもり

繁忙期には終電帰宅と休日出勤が常態化し、一週間くらい勉強が手につかないこともありました。

一日でも勉強から離れると帰宅後に勉強する意欲が起こりにくくなり、「また明日で良いか」という気持ちになっていました。

 

2020年はコロナウィルスの影響で予備試験の日程が延期されました。

法務省の決定を見た直後は、マラソンのラストスパート前に「ゴールを変更します。ゴール地点は未定なのでとりあえず走り続けてください。」と言われた気分でした。

モチベーションがうまく維持できなくなり、ここでも2~3日は勉強を中断しています。

想定外のことが起こると、勉強のモチベーションは一気に下がるので要注意です。

2021年以降も試験日程が延期される可能性は十分にあるので、心構えはしておくことをおすすめします。

 

司法試験予備試験は社会人でも無理じゃない!合格に必要な3つのこと

 

社会人が予備試験に合格するのは、「学習時間」「試験のレベル」「モチベーション維持」の3つの点で難しいところがあります。

 

でも本来、予備試験は、ロースクールに通う時間のない社会人でも司法試験を受験できるようにするための試験です。

合格すればロースクール卒業前でも司法試験の受験資格が得られるので、多くの学生が受験するようになっていますが、本来のターゲットは社会人なんです。

 

予備試験制度が創設された背景には、様々なバックグラウンドを持つ社会人の知識や経験を法曹の世界に取り入れるという目的がありました。

旧司法試験と比較して「暗記」より「知識を使いこなすこと」が重視される試験に変化したことも、社会人の受験を後押ししています。

そのため、次の点を意識しながら勉強を継続すれば、社会人でも予備試験合格は十分可能です。

  • 予備試験予備校の講座を受講する
  • 合格点がとれるレベルを目指す
  • スキマ時間に学習する

 

社会人が予備試験に合格する方法①:予備試験予備校の講座を受講する

社会人が限られた時間で予備試験の合格を目指すには、予備校の講座を受講するのが近道です。

 

学習時間の短さをカバーするには、学習効率を最大にするほかありません。

でも、法律初学者の場合は学習スタイルすら確立できておらず、効率的な学習法を見つけるまでに何か月もかかります。

その間にも、ライバルとなる学生は大学などで効率的に勉強を続けているので、差は開く一方です。

 

そこで、予備試験の予備校です。

予備試験講座を開講している予備校(オンライン、通信含む)は8つあります。

自分に合った講座を見つければ、予備校のノウハウが詰め込まれたカリキュラムで効率的に学習することが可能になります。

 

実は、学生の多くも大学とは別に予備校に通って予備試験の勉強をしています。

それでも毎年の合格率が3~4%という結果なので、社会人が予備校なしに合格を目指すのは相当ハードルが高いと言わざるを得ません。

 

「予備校に通う時間がない」と思うかもしれませんが、今はアガルートや資格スクエアといったオンライン予備校が登場しており、自宅学習が可能です。

これに対抗して大手予備校もWebやDVDの通信講座を開講しており、予備校に通わなくても講義を視聴できます。

 

こもり

予備校は街中にしかないことが多く、田舎暮らしの受験生にはツラいところがありました。

オンライン予備校や通信講座なら通う時間が浮きますし、仕事が忙しくて欠席することもありません。

 

社会人が予備試験に合格する方法②:合格点がとれるレベルを目指す

学生よりも学習時間が少ないので、目標設定の意識も重要になります。

ポイントは「合格点がとれるレベルを目指す」ことです。

 

初学者は、「あれもこれも」やらないといけない気持ちになり、参考書を片っ端から読み込んで網羅的に知識を得ようとしがちです。

でも、司法試験予備試験の範囲は膨大で、学習経験者でも全てカバーすることはできません。

網羅的な講義やテキストで有名な大手予備校でも全てをカバーする講義はないので、初学者には到底無理です。

 

そこで、学習するポイントを「合格するために必要なところ」に絞り込み、繰り返し学習する方法が効果を発揮します。

満点ではなく合格点を目指す学習法です。

学習内容の取捨選択を自分でやるのは難しいですが、予備校の講座なら合格するために必要な情報を厳選して提供してもらえます。

 

こもり
予備校によって「必要な情報」や提供の方法に差があるので、自分で講義やテキストを見て判断しておきたいところです。

 

社会人が予備試験に合格する方法③:スキマ時間に学習する

学生との学習時間の差を埋めるには、スキマ時間を徹底的に活用することです。

朝30分早く起きて勉強したり、通勤電車の中で講義を視聴したり、会社の休憩時間に暗記したりすることで、少しずつ着実に知識を積み上げていきます。

1日あたりの積み上げ量はわずかでも、一週間、一ヶ月、一年と続けることで大きな積み上げとなり、時間の少なさを補ってくれます。

 

スキマ時間を活用するには、そのためのツールが必要です。

スマホ視聴できるオンライン講義やeラーニングシステムがないと、スキマ時間に学習するのは難しいと言わざるを得ません。

この点、オンライン予備校ならスマホでも講義視聴や学習サポート機能が可能で、スキマ時間の学習効率を高めてくれます。

 

こもり

学生時代は参考書や暗記本を持ち歩いて電車の中などで勉強していましたが、今ではスマホで全て実践できます。

重い書籍を持ち運ぶ必要がないのは、特に女性には嬉しいところです。

 

司法試験予備試験の社会人向け予備校

社会人向け予備試験予備校の講師

司法試験予備試験講座を開講している予備校は8つあります。

 

社会人に向いているのは、「効率的に合格を目指せるカリキュラム」と「スキマ時間で学習できる仕組み」のある講座です。

具体的には、次のようなサービス・昨日が充実していることが重要になります。

  • オンライン講義を快適に視聴できる
  • 学習サポート機能が充実している(講義中・講義外)
  • 音声ダウンロード機能があり、オフラインでも講義を視聴できる

 

この基準で社会人向けの予備試験講座を選ぶと、次の3校に絞り込むことができます。

  • アガルート
  • 資格スクエア
  • スタディング

 

 

こもり
私は2020年度の予備試験に向けてスタディング(コース)と資格スクエア(単品)を受講し、現在は2021年度に向けてアガルート(コース)を受講しています。

 

アガルート

アガルート
4.5

アガルートアカデミー

・高い司法試験合格実績
・質の高い講義と講師自作のフルカラーテキスト
・講師によるカウンセリングや質問回答など充実のサポート体制
・合格すると全額キャッシュバック+お祝い金という衝撃的な合格特典

アガルート予備試験講座

価格 3.5
運営会社 3.5
実績 4.0
講座の質 5.0
オンライン 4.0
サポート 5.0
総合 4.5

アガルートは、元LEC講師の工藤先生が代表を務めるオンライン予備校です。

資格スクエアと数年違いでサービスを開始した新興の予備校ですが、知名度抜群の工藤先生の講義と質の高いテキストが口コミで評判になっています。

特に工藤先生手作りのフルカラーテキストは、要点がまとまっていて講義との連動性も高いと人気があります。

 

2019年度予備試験では、アガルート受講生のうち最終合格者の合格率が17.7%で、全国平均の4.4倍となっています。

また、マネジメントオプション利用時のサポート体制は大手予備校並みで、カウンセリングや進捗管理、添削答練まで幅広く講師が対応してくれます。

資格スクエアでは有料オプションの音声ダウンロードが無料で利用できるのも、アガルートのメリットです。

 

スタディング

スタディング
4

司法試験・予備試験

・税込90,750円~の圧倒的な低価格
・スキマ時間にスマホ学習可能な短い講義とスライド解説
・講義視聴から進捗管理、問題演習まで全て対応した業界屈指のeラーニング

スタディング

価格 5.0
運営会社 4.0
実績 3.0
講座の質 4.0
オンライン 5.0
サポート 3.0
総合 4.0

スタディングは、KIYOラーニング株式会社が運営するオンライン学習サービスです。

圧倒的な低価格と、スマホでも使いやすいオンライン学習システムが口コミで評判になっています。

忙しい社会人でも資格取得を諦めないことをテーマにカリキュラムが組まれ、学習システムが開発されており、社会人がスキマ時間で学習できる機能や工夫が随所に見られます。

 

例えば、スマホでも視聴性が落ちないオンライン講義、資格スクエア並みの学習サポート機能などです。

スマホ学習時の操作性や講義の視聴性は資格スクエアを超えます。

 

資格スクエア

資格スクエア
4

・有名講師による質の高い講義
・約400時間という効率特化のカリキュラム
・講義中の質問や学習サポート機能が秀逸なeラーニング

資格スクエア予備試験講座

価格 4.0
運営会社 4.0
実績 4.0
講座の質 4.0
オンライン 4.5
サポート 4.0
総合 4.0

資格スクエアは、元LEC講師の鬼頭先生が代表を務めるオンライン予備校です。

予備試験講座の講義時間は約500時間と大手予備校の半分程度となっています。

でも、予備試験の合格者数が累計200人を突破(2019年は147人)するなど確かな実績を叩き出しており、学習効率の高い講座であることが分かります。

資格スクエア司法試験予備試験講座の合格実績
資格スクエア司法試験予備試験講座の合格実績

2019年度は、予備試験合格者の3.2人に1人が資格スクエアの受講生という盛況ぶりで、人気急上昇中です。

 

吉野先生と高野先生という2人の看板講師が講義の大半を担い、他講座の受講生が受講を希望するレベルの人気を誇ります。

オンライン学習システムも業界最高レベルで、オンラインレジュメや講義中の質問機能、学習フローや進捗管理など学習サポート機能も充実しています。

 

その他の予備試験予備校講座の課題

その他の予備校講座の課題は次のとおりです。

  • LEC:講義が通学生向け講義の録画、スマホだと視聴性が下がる、講義中に利用できる学習サポート機能が乏しい
  • 伊藤塾:同上
  • Wセミナー:同上
  • 辰巳法律研究所:同上
  • 資格スクール大栄:同上

5校とも同じ理由です。

 

伊藤塾、予備試験合格者の5人に4人が受講生という圧倒的な実績を誇り、カリキュラムや講義、テキストは業界で最高レベルです。

専業の受験生なら伊藤塾を受講するのが最も合格率を高められるでしょう。

 

でも、社会人の受講に向いているとは言えません。

オンライン講義は倍速くらいしか機能がなく、進捗管理などの学習サポート機能も搭載されていません。

また、講義時間が800時間を超えるので、忙しい社会人には時間を作り出すことが難しいという問題もあります。

 

こもり

私も伊藤塾の講座はかなり悩みました。

実績や講義の質で言えば間違いなく最高レベルです。

でも、講義の質を落とすレベルのオンライン性能の悪さと、効率より網羅性を重視したカリキュラムがネックで選びませんでした。

 

社会人向け司法試験・予備試験予備校のおすすめのまとめ

社会人向けが予備試験を突破するには、3つのハードルがあります。

  • 勉強時間が確保できない
  • 法学経験者でも大半が不合格になる試験レベルの高さ
  • 仕事と勉強を両立するモチベーションを維持できない

 

ハードルを乗り越えるには、次のようなことが必要です。

  • 予備試験予備校の講座を受講する
  • 合格点がとれるレベルを目指す
  • スキマ時間に学習する

 

また、予備試験講座で忙しい社会人向けのオンライン講座を開講しているのは3つの予備校です。

実績や講座の質で言えば伊藤塾が頭一つ抜きんでています。

でも、膨大な勉強時間が必要なうえにオンラインのレベルが低いので、社会人が受講するのはハードルが高いと言えます。

 

まずは各予備校の公式サイトにアクセスし、講義の視聴やテキストの閲覧をしてみて、自分に合うかどうかチェックしましょう。