土地家屋調査士の予備校・通信講座を比較|人気3校の費用や合格実績を徹底比較

土地家屋調査士の通信講座・予備校を比較

土地家屋調査士に独学で合格するには1000~1500時間は必要と言われており、予備校を利用して合格を目指すのが一般的です。

かつては「土地家屋調査士の予備校といえば東京法経学院」と言われていましたが、大手予備校のLECや通信講座のアガルートが参入して変化が見られます。

結果、「どの予備校・通信講座を選べばよいか分からない」という受験生が増加中です。

 

この記事では、土地家屋調査士の予備校・通信講座3校を徹底比較します。

 

こもり
働きながら土地家屋調査士試験の合格を目指せる予備校・通信講座を「6つの基準」で比較しています。

 

この記事は、忙しく働きながら土地家屋調査士試験の勉強をしたい人向けです。

そのため、東京法経学院とLECにつき、通学コースではなく通信講座を比較対象としています。

 

土地家屋調査士試験の予備校・通信講座3校

この記事で比較する土地家屋調査士試験の予備校・通信講座は、次の3つです。

 

東京法経学院

東京法経学院ロゴ

東京法経学院 は、難関資格試験や公務員試験の対策講座を開講している予備校です。

毎年、土地家屋調査士試験の合格者の半数近くを東京法経学院の受講生が占有するという驚異的な実績があります。

1967年の講座開設から蓄積してきたノウハウを活かした網羅的な講義やテキストは、初学者から学習経験者まで幅広い人気を誇ります。

 

土地家屋調査士試験は他の士業資格と比較して受験者数が少なく、参入する予備校があまりないという事情もあって一人勝ちの状態を続けてきました。

ただし、LECの参入によって2強体制となり、アガルートの参入によってさらに寡占状態に変化が生じています。

 

・50年以上の運営実績と蓄積されたノウハウ
・合格者の半数近くを受講生が占める圧倒的な合格実績
・網羅的な学習に適した講義とテキスト

 

LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインド

LEC東京リーガルマインドは、資格試験の対策講座を全国各地で展開している大手予備校です。

全国に校舎があり、法律系資格や公務員試験など幅広い講座を開講しています。

LECの土地家屋調査士講座は、口述試験の指導や答案の添削指導まで手厚くしてもらえるところが魅力です。

 

一方で、合格実績を公表しておらず、東京法経学院と比べて信頼性に疑問を抱く人もいます。

また、オンライン学習システムも発展途上です。

 

・口述試験の指導を受けられる
・答案の添削指導を受けられる
・大手予備校の安心感がある

 

アガルート

アガルート

アガルートは、元LEC講師の工藤北斗(岩崎北斗)先生が代表を務めるオンライン予備校(通信講座)です。

司法試験・予備試験などの難関資格試験の対策講座を中心に開講しているのですが、数年前に土地家屋調査士講座も開講されました。

開講から数年で全国平均を大きく上回る合格率を叩き出し、今もっとも注目を集めている予備校です。

 

新しい講座なので不安視する人もいますが、講義やテキストの質の高さが口コミで評判になり、受講を検討する受験生も増えています。

価格が大手より安いのに個別サポートは充実していますし、効率に特化したカリキュラムが組まれているので、学習コストを抑えたい人や効率的に学習したい人に人気です。

 

・全国平均を上回る合格実績
・効率特化のカリキュラム
・大手よりも価格が安い

 

 

土地家屋調査士試験の予備校・通信講座を徹底比較

土地家屋調査士の通信講座・予備校を比較する人

土地家屋調査士試験の予備校・通信講座を6つの基準で比較していきます。

 

土地家屋調査士講座を比較する基準

6つの基準は次のとおりです。

基準内容
講座価格講座の費用
運営会社事業規模や経営状態など
実績合格者数や合格率など
講座の質講師、教材、講義、カリキュラム
オンラインオンライン学習システムの質
サポート学習サポート体制

公式サイトに掲載されている情報もありますが、講座ごとに掲載場所や表示が異なります。

そこで、6つの基準で各サイトの情報をまとめました。

 

こもり
基準を明確化して比較することで、自分に合った講座を見つけやすくなりますよ。

 

土地家屋調査士講座のある予備校・通信講座を比較

最初に結果を示しておきます。

講座
東京法経学院LECアガルート
講座価格
運営会社
実績
講座の質講師
教材
講義
カリキュラム
総合
オンライン
サポート

 

グラフ化すると、次のとおりです。

東京法経学院
東京法経学院
LEC
LEC
アガルート
アガルート 土地家屋調査士

 

土地家屋調査士講座の比較①:価格

予備校東京法経学院LECアガルート
価格380,600円320,100円272,800円
評価

2020年10月時点の税込価格です。

価格を表示しているのは、初学者向けコースプランです。
・東京法経学院:土地家屋調査士2021 新・最短合格講座(Web通信)
・LEC:土地家屋調査士合格コース
・アガルート:土地家屋調査士試験 入門総合カリキュラム

 

価格が安いのは、通信講座のアガルートです。

東京法経学院と比較すると約10万円も差があります。

土地家屋調査士の予備校や通信講座にかかる費用は30万円前後が標準的なので、これより低コストです。

 

また、試験に合格すると講座費用が全額キャッシュバック+お祝い金という特典もありますし、10~30%の割引セールもよく開催されています。

土地家屋調査士と測量士補のダブルライセンスを目指すコースも、税込305,800円とリーズナブルです。

 

東京法経学院も合格すると講座費用が全額キャッシュバックされる特典があります。

 

LECの土地家屋調査士合格コースは、教育訓練給付金制度の対象です。

一定の条件を満たして講座を修了すれば、講座費用の20%が給付金としてハローワークから支給されます。

つまり、給付金がもらえれば実質は320,100円-64020円=256,080円で受講できる計算です。

 

こもり
給付金をもらうにはLECが規定する厳しめの条件を満たす必要があるので、事前にLEC公式サイトをチェックしておきましょう。

 

土地家屋調査士講座の比較②:運営会社

予備校東京法経学院LECアガルート
運営会社株式会社
東京法経学院
株式会社
東京リーガルマインド
株式会社アガルート
評価

事業規模が最も大きいのはLECを運営する株式会社東京リーガルマインドです。

経営状態も問題は見当たりません。

 

東京法経学院を運営する株式会社東京法経学院やアガルートを運営する株式会社アガルートは、事業規模ではLECに劣りますが、経営状態に問題はありません。

特にアガルートは、開講から10年足らずで受講者数を大幅に伸ばしており、新規に転職事業を立ち上げるなど好調を維持しています。

 

こもり
運営会社の経営状態は講座の質に直結するので、必ずチェックしておきましょう。

 

土地家屋調査士講座の比較③:実績

予備校東京法経学院LECアガルート
実績2019年度試験の合格者191人
(輩出率47%)
非公表2019年度試験の合格率34.1%
(全国平均の3.52倍)
評価

合格実績が優秀なのは東京法経学院です。

2019年度試験では、合格者406名中191名が東京法経学院の出身者という圧倒的な実績を叩き出しています。

東京法経学院 合格実績

 

ただし、2011年前後と比較すると、徐々にですが輩出率は下がってきています。

東京法経学院 合格実績

 

アガルートは、2019年度試験における受講生の合格率が、全国平均の3.52倍にあたる34.1%だったと公開しています。

アガルート 土地家屋調査士 合格実績

全国平均の3.52倍というのはかなり高い数値で、新しい講座としては上々の実績といえます。

ただし、アガルートは合格者数などのローデータを公表していないので、東京法経学院ほど数値を鵜呑みにはできません。

 

LECの土地家屋調査士講座は、合格実績を公表していません。

2016年~2018年までの3年間は筆記試験総合1位合格者を輩出していましたが、その後の実績は不明です。

合格体験記には複数の合格者の感想が掲載されているので、合格者を輩出していることは間違いありませんが、信頼性という点で不安は残ります。

 

土地家屋調査士講座の比較④:講座の質

予備校東京法経学院LECアガルート
講師
教材
講義
カリキュラム
評価

 

講座の質は、講師、教材、講義、カリキュラムの4つに細分化して解説します。

 

講師

予備校東京法経学院LECアガルート
看板講師内堀博夫木村真弓中山祐介
講師力石洋平など岡崎光典など中里ユタカなど
講師数24名10名3名
評価

講師層が厚いのは東京法経学院です。

看板講師の内堀先生を含む24名もの講師が全国の予備校に在籍しており、専門知識を活かした講義を実践しています。

通信講座に登壇するのは内堀先生で、講師としての実績も説明の分かりやすさも抜群です。

 

LECは、看板講師の木村先生や岡崎先生が通信講座を担当しています。

看板講師の移籍や独立が相次いでいるLECですが、講師層は依然として厚いです。

 

アガルートの看板講師は、元LEC講師の中山先生です。

平成24年度試験の全国総合1位合格者で、初学者にも分かりやすい講義には定評があります。

テキストも講師の手作りで、講義との連動性の高さが人気です。

 

教材

予備校東京法経学院LECアガルート
評価

教材が優秀なのは東京法経学院です。

50年以上の指導実績で蓄積されたノウハウと最新の試験の傾向分析をミックスしたテキストは、合格に必要な情報が網羅的に掲載されています。

合格ノート(択一対策)と書式攻略ノート(書式対策)は受講者しか入手できないレアな教材ですが、白黒なのがネックです。

 

LECの教材は、長年蓄積されたノウハウを詰め込んだ網羅的な内容です。

大手予備校だけあってテキストも問題集も質は高く、独学の受験生にも購入されています。

ただし、白黒なので見にくさが気になります。

 

アガルートのテキストは、担当講師が講義に合わせて自作しています。

フルカラーで図表をたくさん使った分かりやすさに定評があり、初学者を中心に人気です。

東京法経学院とは対照的に、合格に必要な情報だけが厳選して掲載してあるので、効率的に知識を身につけることができます。

 

こもり

土地家屋調査士のテキストといえば白黒が定番でしたが、アガルートが初めてフルカラーテキストを採用しました。

また、講師の自作というのも画期的です。

 

講義

予備校東京法経学院LECアガルート
内容通学コースの録画通学コースの録画通信講座専用
講義時間150分150分30分
評価

働きながら通信講座で勉強するときに重要になるのが、講義の内容と時間です。

 

東京法経学院とLECはいずれも、通学コースの講義を録画した内容をオンラインで視聴します。

画質・音質ともに良いとは言えませんし、講師も通学コースの受講生に向けて話しているので傍観者感が否めません。

講義時間が長いので、スキマ時間に勉強するハードルも高めです。

 

アガルートは通信講座専門の予備校なので、当然ですが通信講座用に講義を収録しています。

また、社会人など忙しい人を意識しているので1講義が30分程度と短く、スキマ時間でも無理なく学習が可能です。

例えば、通勤電車の中や休憩時間でも1講義視聴できます。

 

カリキュラム

予備校東京法経学院LECアガルート
受講時間143時間167時間123時間
インプット【基礎力養成編】
(75時間)
・数学、求積、作図(5回)
・民法(5回)
・不動産表示登記(19回)
・土地家屋調査士法(1回)
【インプット完成講座】
(69回、151時間)
・全体構造編
(理論3回、書式 10回)
・徹底解析編(理論 32回、書式 22回、問題演習 2回)
(88時間)
・入門総合講義(80時間)
・新・定規の使い方講座(3時間)
・複素数計算 (5時間)
アウトプット【応用力養成編】
(53時間)
・合格直結答練(ベストセレクト答練7回、実戦答練12回)
・全国公開模試 2回【総整理養成編】
(15時間)
・総整理速解答練(5回)
【直前ファイナル答練】
(8回、16時間)
・答練編(6回)
・公開模試編(2回)
(35時間)
・択一式過去問解析講座(20時間)
・記述式過去問解析講座(15時間)
評価

受講時間はLEC>東京法経学院>アガルートの順です。

 

LECのカリキュラムは、インプットに151時間もかけており、アウトプットの時間がとても短いのが特徴です。

土地家屋調査士試験は覚えることが多いのは事実ですが、インプットに偏りすぎな感じが否めません。

初学者であっても、東京法経学院やアガルート程度のインプット時間があれば十分といえます。

 

アウトプットは、東京法経学院が68時間と圧倒的に長いです。

ただし、申し込んだ時期によってアウトプットの時間は増減します。

余裕をもって申し込めば68時間全て受講できますが、試験の約半年前に申し込むと20時間前後です。

 

土地家屋調査士試験で特に重要になるのが書式問題です。

この点、東京法経学院は書式問題の演習時間が豊富に確保されています。

また、アガルートも約15時間の解析講座があり、LECよりも充実した内容です。

 

こもり
択一式にも多少の差はありますが、インプット講座を一通り受講して過去問題を解けば、どの講座でも合格レベルの力は身につきます。

 

土地家屋調査士講座の比較⑤:オンライン

予備校東京法経学院LECアガルート
形式講義動画ファイル
ダウンロード
ストリーミング再生ストリーミング再生
音声ダウンロード
倍速機能端末依存1.0~2.0倍0.5~3.0倍
評価

オンラインが優秀なのは通信講座のアガルートです。

講義はWeb上でストリーミング再生され、講義画面とWebテキストが同時に表示されるので、端末さえあれば手ぶらで視聴できます。

また、音声ダウンロードが無料で利用できるので、オフライン環境でも「講義を聴く」ことが可能です。

 

東京法経学院とLECは、通学コース向け講義の録画を視聴するスタイルで、Webテキストは画面に表示されません。

そのため、冊子版のテキストを持ち歩く必要があります。

 

こもり
土地家屋調査士のテキストは分厚く重いので、外出先に持ち出すのはなかなか大変です。

 

土地家屋調査士講座の比較⑥:サポート

予備校東京法経学院LECアガルート
サポート質問サポート
(メール、質問票(FAX))
質問サポート
(オンライン質問サービス)
質問サポート
(Facebookグループで講師)
無料カウンセリング
(月1回)
評価

サポート体制が優秀なのはアガルートです。

アガルートの土地家屋調査士講座では、講師への質問サポートに加えて、月1回のカウンセリングを受けることができます。

学習の悩みや進め方、進捗管理など何でも講師に相談することが可能です。

 

東京法経学院やLECも通学コースでは似たサポートを受けることができますが、通信講座では実施していません。

 

土地家屋調査士試験は通信講座でも合格できるか

土地家屋調査士の通信講座・予備校を比較

結論から言うと、土地家屋調査士試験は独学でも合格できます。

この記事で紹介した東京法経学院、LEC、アガルートの通信講座なら、働きながら勉強して合格することは十分可能です。

 

東京法経学院やLECの通信講座はおすすめか

東京法経学院とLECは、土地家屋調査士講座のある予備校の2強です。

予備校に通学できるなら、2校のいずれかを受講するのが合格への近道であることは間違いありません。

 

でも、通信講座となると少し事情が変わります。

看板講師による質の高い講義やテキストは通学コースと同じように利用できますし、「この予備校なら大丈夫」という安心感も得られるでしょう。

 

一方で、オンライン学習システムは通信講座専門のアガルートには及ばず、サポート体制も通学コースと比べるとどうしても見劣りします。

講義動画は通学コース向け講義の録画なので、「自分に向けて講義してもらってない」という感想を抱く人もいるようです。

高い費用を出して受講する価値があるかといえば、通学コースほどおすすめはできません。

 

土地家屋調査士の通信講座を選ぶメリット・デメリット

働きながら土地家屋調査士試験の合格を目指すなら、通信講座の利用が向いています。

通信講座のメリットとデメリットは次のとおりです。

メリットデメリット
・講座価格が安い
・いつでもどこでも学習できる
・スキマ時間に学習して合格を目指せる
・スケジュールやモチベーション管理が難しい

通信講座のメリットは、「安い」「時間と場所を選ばない」「スキマ時間に学習できる」の3つです。

一方でデメリットは、独学が苦手な人は挫折するリスクがあることでしょう。

 

土地家屋調査士試験の予備校・通信講座のまとめ

土地家屋調査士試験の通信講座・予備校3校を比較しました。

予備校に通学できるなら東京法経学院かLECですが、通信講座を選ぶならアガルートも有力な選択肢に入ります。

 

そして、1000~1500時間は勉強が必要と言われている土地家屋調査士試験に働きながらチャレンジするなら、コスパや勉強方法の点から通信講座を選ぶメリットは大きいです。

 

東京法経学院 :高い合格実績と長年蓄積されたノウハウで学習したい人
LEC東京リーガルマインド:大手予備校の安心感が得られる講座を受講したい人
アガルート:低コストでスキマ時間に学習して短期合格を目指したい人

 

講座選びで最も大事なのは、自分に合った講座を選ぶことです。

いくら評判の良い講座でも、講師の説明やテキストの内容が自分に合わないとモチベーションや学習効率に悪影響を与えます。

気になる講座の公式サイトにアクセスし、自分の目と耳でチェックして選ぶようにしてください。