アガルートの重問(重要問題習得講座)は司法試験予備試験の受験生なら知らない人のいない人気講座です。
合格に不可欠な問題や論点を網羅的に学習できるためアガルート生以外の利用者にも人気ですが、「使い方が分からない」、「重問だけで合格できるの?」と悩んでいる人もいます。
この記事では、アガルートの重問と使い方と評判を紹介します。
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アガルート重問(重要問題習得講座)の評判
重問は、「総合講義300」と「論証集の使い方」と並ぶアガルート司法試験予備試験講座の3大人気講座です。
合格に必要な問題や論点が厳選収録されており、論文問題をスムースに解答する力を養うのに役立ちます。
他校にも似た講座はありますが、合格に必要な情報だけが網羅されていることや、他教材とのクロスリファレンスが優れていることから高い人気を誇ります。
司法試験予備試験の個別指導講師にも評価されており、指導教材として使用する人も増えています。
重問の上手な使い方
餅は餅屋で、アガルート公式サイトの重問の使い方を見るのが最適解です。
予備試験最短合格カリキュラムの受講生も重問のみ利用している受験生も、まずは公式サイトで使い方を確認しましょう。
工藤北斗先生が降板したが大丈夫か?
重問と言えば工藤北斗先生の講義や書下ろし答案例が絶大な人気を誇っていましたが、最新版の講師は工藤先生ではありません。
でも、新講師陣の評判は上々で、重問の評判はさらに高まっています。
重問の基本情報
総合講義300 | 基本情報 |
---|---|
対象 | 基本的な知識と論文答案の書き方を身に付けている人 |
対応試験種 | ・司法試験 ・予備試験 ・法科大学院入試 |
価格 | ・全7科目:118,800円(112,860円) ・上三法/科目:23,100円(27,280円) ・下四法/科目:15,400円(16,280円) ・添削オプション:54,780円(52,041円) |
講師 | ・民法:渥美雅大講師 ・商法:若杉咲良講師 ・民事訴訟法:富川純樹講師 ・刑法:石橋侑大講師 ・刑事訴訟法:小島武士講師 ・行政法:井上絵理子講師 ・憲法:谷山政司講師 |
教材 | ・フルカラー ・講師自作のオリジナル ・製本テキスト (法律の基礎知識はPDFのみ) ・論証集が付属 |
講義時間 | ・憲法:約14時間 ・行政法:約9時間 ・民法:約16時間 ・商法:約14時間 ・民事訴訟法:約15時間 ・刑法:約16時間 ・刑事訴訟法:約9.5時間 【合計】約93.5時間 |
サポート | ・添削オプション34通 ・質問制度(KIKERUKUN) ※いずれも全科目受講者のみ |
アガルートの重問は、合格を目指すなら必ず解いておくべき重要問題を全7科目450問ピックアップしています。
1科目40~70問の論文問題について、新司法試験を突破した人気講師の答案作成の思考過程をトレースすることで、論文を解く力を高めることができます。
後半には範囲横断的な問題も取り扱っており、より実践的な実力を培うことも可能です。
重問は誰向けか?
口コミで評判が広まったことで、重問から勉強を始めようとする法律初学者が増えています。
でも、はっきり言って初学者向けではありません。
法律基本7科目のインプット学習がある程度進み、論文式試験の答案の書き方の基本を身に付けた人向けです。
公式サイトには、次のとおり明記されています。
本講座は,既に基本的知識と基本的な論文答案の書き方を習得している方を対象として,問題演習と約87.5時間の講義で論文問題を速やかに処理する力を養成する講座です。
アガルート公式サイト
アガルートは講義が難しいという口コミを見かけますが、大半が重問から勉強を始めた初学者によるものです。
基本的な知識と答案の書き方を身につけていれば、重問により論文問題の解き方を効率的に学習できます。
一方で、重問の素材は合格に必要な基礎知識や基本論点を問う問題なので、「法律の学習経験があると物足りない」という人もいます。
でも、合格に必要な情報を必要な限度で学べるよう設計されており、とにかく無駄がありません。
確かに法律基本7科目の知識を網羅的に学べる講座ではありませんが、難しい合格に必要な論点に絞って深く学習できるので、合格に特化した学習にはぴったりです。
学習経験者でも、基本知識や論点を整理して問題をスムーズに処理する力を高めるために重問を利用する人は少なくありません。
短答式合格後に論文式対策として利用する他校生も多く、基本が身についた人には幅広く役立つ講座と言えます。
アガルート重問の使い方
アガルートの重問は、最短合格カリキュラムにおいて学習の序盤から終盤まで使用する基幹講座の一つです。
基礎知識をある程度インプットした後に、総合講義・論証集の使い方とセットで学習することで、インプット学習、論証、過去問の3つを効率よく習得できます。
初学者の使い方:論点抽出
法律基本7科目の基礎をインプットした上で、まずは重問の事例を読んで論点を抽出し、解説で確認することから始めます。
最初から過不足なく論点を抽出できなくても、演習問題に慣れて解説を何となく理解できるレベルで十分です。
講師が書き下ろした解答例も一度は目を通し、各論点の解答イメージを思い描いておくのも有効と言えます。
学習経験者の使い方:答案構成と答案作成
インプット学習が進んで論点抽出にも慣れてきたら、答案構成に取りかかります。
答案構成とは、事例から抽出した論点を答案にまとめるための骨子(設計図)です。
1問につき10分程度で構成する練習を繰り返すことで、本試験の時間内に答案を構成する力が身についていきます。
多くの問題で答案構成ができるようになったら、実際に答案を作成する段階です。
頭をフル回転させて手を動かして答案を書きあげることで、論文式試験の実践力が身に付きます。
論文式試験前の使い方:演習
短答式試験から論文式試験までの間には、重問から無作為に問題を選んで解いてみる方法が有効です。
本試験さながらに問題をピックアップし、論点の抽出から答案の構成を経て実際に作成する作業を繰り返すことにより、答案作成のパターンが定着していきます。
自分の弱点や課題もはっきりするので修正もしやすいです。
なお、アガルート現役講師が、重問の使い方について言及されています。
制限時間や答案構成はもちろん、不明点のチェックや疑問点のメモなども重要なことが分かります。
アガルートの重問の評判
人気講座なので良い評判が目立ちますが、悪い評判もあります。
良い評判
まずは良い評判を見ていきます。
- コンパクトなのに網羅性が高い
- 合格者の添削指導を受けられる
- 他の講義・教材とリンクしている
重問の評判:コンパクトなのに網羅性が高い
論文式試験の出題範囲は非常に広く、基本的な知識や論点に抜けがあると思うように得点が伸びません。
そのため、多くの問題を解いて漏れをなくすのがセオリーとされていますが、膨大な時間がかかってしまいます。
アガルートの重要問題習得講座は、全7科目で450問、1科目につき40~70問と問題数をかなり絞っています。
新司法試験に合格した人気講師が、基本知識・論点を問う問題を選んで端的に説明しており、少なくても合格に必要な情報は網羅的に身に付けることができます。
問題数は少ないのに必要な情報は網羅的に学べるのが、重問人気の最大の理由です。
重問の評判:合格者による添削指導を受けられる
添削オプションを利用すれば、新司法試験の合格者の添削指導を受けることができます。
添削課題は、人気講師の工藤北斗先生がピックアップした「1度は書いておくべき問題」全34問です。
- 憲法:6問
- 行政法:4問
- 民法:6問
- 商法:4問
- 民事訴訟法:4問
- 刑法:6問
- 刑事訴訟法:4問
添削課題に取り組むことで、講義とテキストだけでは体験しにくい「理解しているつもりなのに、実際に書いてみたら上手く表現できない。」という感覚が得られます。
合格者の添削指導を受けることで、答案のどこがどのように評価され、評価されないのか分かるのもメリットです。
「重要問題・典型問題の処理パターンを身に着けること」という目的に沿った問題ばかりなので、スモールステップで実力を底上げできます。
重問の評判:他の講義・教材とリンクしている
アガルートの講義や教材は、他の講義や教材と互いにリンクし合っているのが大きな特徴です。
重問も、インプット講座の総合講義300や論証集の講義やテキストと密接にリンクしています。
例えば、論証集のテキストには、重問の問題番号や総合講義300の該当箇所のページが表示されています。
総合講義300、重問、論証集を合わせて使うことで、基本知識、論文答案の処理、論証をまとめて学習できます。
インプットとアウトプットを同時併行で行うことで学習効率を高めているアガルートならではの工夫です。
重問は、アガルート予備試験最短合格カリキュラムに含まれる講座で、同カリキュラムの複数の講座と併用することで学習の効率性が加速します。
重問単体でも、過去問出題情報、判例索引、論点表・論点マップなど学習に役立つ情報が随所に盛り込まれています。
- 過去問出題情報:過去の論文式試験の過去問情報
- 判例索引:問題の素材判例を検索するための索引
- 論点表・論点マップ:出題論点を端的に記載
悪い評判
ネガティブな口コミ・評判をブログやSNSから探してみましたが、見当たりませんでした。
ただし、受講すると気になる点はいくつかあります。
- 動画を探しにくい
- オンライン添削は慣れが必要
重問の悪い評判:動画を探しにくい
アガルートの動画講義はマイページにログインして視聴するのですが、講座ごとにフォルダ分けされていません。
また、同じ講座でも科目ごとに分類されているので重問だと7つの動画が表示されます。
さらに、最後に視聴した動画から順に表示されるので、視聴したい動画を探すのに少し時間がかかります。
重問の悪い評判:オンライン添削は慣れが必要
アガルートではオンライン添削を採用しています。
予備校に通わなくても合格者の添削を受けられる画期的なシステムですが、使いなれるまでに少し時間がかかります。
例えば、答案の提出方法やシステムにアップロードされた添削結果の閲覧など、何度かやって慣れる必要があります。
アガルートの重問だけで合格できるか
結論から言うと、学習レベルと重問の使い方によります。
知識、論証、過去問の学習を一通りこなした経験があるなら、重問を回すだけでも合格を勝ち取ることは可能でしょう。
手を広げすぎないのが難関資格の勉強の鉄則ですが、実際のところ重問だけ使い続けて合格した人もいます。
一方で、初学者が重問だけで合格するのは困難です。
インプット学習なしで重要問題に取り組んでも、答案を書けないどころから講義やテキストの解説を理解することすら難しく、頭が沸騰して挫折しかねません。
アガルート重問の使い方と評判まとめ
アガルートの重問の評判を整理しました。
メリット | コンパクトなのに網羅性が高い 合格者の添削指導を受けられる 他の講義・教材とリンクしている |
デメリット | 動画を探しにくい オンライン添削は慣れが必要 |
重問が向いているのは、次のような人です。
- 法律基本7科目の基本知識や論文答案の書き方の基本を身に付けた人
- 少ない問題数で合格に必要な知識や論点を網羅的に学習したい人
- 知識や論証とリンクさせて効率的に学習したい人
学習の序盤から終盤まで幅広く使える講座なので、少しでも気になったなら、サンプルテキストや無料講義をチェックしてみてください。
\2月5日まで!重問5%OFFセール/
論文答案の処理だけでなく、法律知識や論証までまとめて学習したい人はアガルート予備試験最短合格カリキュラムが向いています。
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