・あなたに向いている通信講座
「働きながらスキマ時間にスマホで宅建の勉強をしたい」という社会人の受講が急増しているのがスタディングとスタケン です。
名前、価格の安さ、スマホ学習向けであることなど共通点が多い2つの講座ですが、細かく見ると異なる特徴があります。
この記事では、スマホに特化した宅建の通信講座であるスタディングとスタケンを徹底比較します。
スタディングとスタケンの宅建講座
スタディングとスタケンは、宅建試験の対策講座を開講している通信講座です。
スタディング
スタディングは、KIYOラーニング株式会社が運営している、働きながら資格試験にチャレンジする社会人をターゲットにした通信講座です。
2008年に通勤講座としてスタートし、働きながらスマホ一つで受講できるスタイルが口コミで評判になっています。
2018年にスタディングに改称し、2020年には受講者数が8万人を超えてさらに増加中です。
スタディングの宅建講座は2010年に開講し、スキマ時間にスマホ学習できるスタイルが社会人を中心に人気です。
他講座より安い価格も好評で、一発合格を狙う人から「試しに勉強したい」という人まで幅広い受験者の獲得に成功しています。
看板講師である竹原健先生の分かりやすい講義や毎年の合格者が大手並みに多いことも評判になり、現在では代表的な通信講座の一つです。
・業界トップレベルの価格の安さ
・高い合格実績
スタケン
スタケンは、賃貸管理業を営むオーナーズエージェント株式会社が運営している、新興の通信講座です。
2016年に不動産会社向けにスターカレッジというeラーニングがまずスタートし、翌2017年に一般向けの資格試験の対策講座「スタケン」がスタートしました。
まだ新しい通信講座で、開講しているのは宅建講座と賃貸不動産経営管理士講座の2つだけです。
スタケンの宅建講座は、スタディングと同じく「低価格」と「スマホ一つで学習できること」が人気です。
Kenビジネススクールの田中謙次先生が講師を務めることや、eラーニングの使いやすさも評判になり、受講生を伸ばしています。
特に不動産業界で働く人の間では口コミで評判になっており、「宅建講座と言えばスタケン」という人も少なくありません。
・業界トップレベルの価格の安さ
・不動産業界での知名度の高さ
スタディングとスタケンの宅建講座を徹底比較
スタディングとスタケンの宅建講座を6つの基準で比較します。
基準 | 内容 |
価格 | 費用 |
運営会社 | 講座を運営する会社の業績など |
実績 | 過去の合格者数など |
講座の質 | 講師、教材、講義、カリキュラム |
オンライン | オンライン講義の質 |
サポート | 学習サポート体制 |
・◎:とても良い
・〇:普通
・△:イマイチ
価格
比較 | スタディング | スタケン |
価格 | 20,350円 19,250円 |
21,780円 10,780円 +370円(過去問アプリ代) |
評価 | ◎ | ◎ |
税込価格(赤字は割引価格)を表示
対象コースは次のとおり
・スタディング:宅建士合格コース[2021年度試験対応]
・スタケン:宅建講座【2020年試験向け】
スタディングとスタケンの宅建講座は、定価はほぼ同じ価格です。
スタケンは、講座とは別に過去問アプリを一般向けに販売しており、講座とは別に購入する必要があります。
割引はスタケンがお得
ただし、スタケンは割引セールを頻繁に実施しており割引率も大きいので、時期によってはスタディングより安く受講できます。
例えば、試験までの期間が短くなると半額セールが実施されます。
また、新年度の講座リリース時にも割引セールが実施されており、割引率はスタディングより大きいです。
スタディングも1,000円引きや10%offの割引はありますが、スタケンは最大で半額まで割引になります。
合格特典はスタケンが豪華
スタケンの宅建講座を利用して試験に合格すると、費用が全額キャッシュバックされます。
一方で、スタディングの合格特典はAmazonギフト券3,000円分です。
運営会社
比較 | スタディング | スタケン |
運営会社 | KIYOラーニング株式会社 | オーナーズエージェント株式会社 |
運営実績 | 2008年~ | 2017年~ |
受講生数 | 8万人 | 非公表 |
講座数 | 27 | 2 |
評価 | ◎ | 〇 |
経営状態は両社とも問題ありません。
通信講座の運営実績はKIYOラーニング株式会社の方が10年近く長く、受講生数も講座数もスタディングの方が多いです。
ただし、スタケンは個人以外に法人向けサービスも提供しており、コチラの実績は順調に伸ばしています。
実績
比較 | スタディング | スタケン |
実績 | 非公表 2019年度試験の合格者数264人以上 (合格者の声) |
非公表 |
評価 | ◎ | △ |
スタディングもスタケンも合格実績は公表していません。
ただし、スタディングは公式サイトの「合格者の声」というページに合格者の感想を掲載しています。
2019年の合格者の声を確認すると264人です。
つまり、スタディングの宅建講座を受講して2019年度試験に合格した人は、少なくとも264人はいるということです。
264人の合格者というのは、大手予備校のLECよりも多い人数です。
スタディングが合格実績を公表しない理由は不明ですが、合格者の声を見ると高い合格実績があることが分かります。
講座の質
比較 | スタディング | スタケン |
講師 | ◎ | ◎ |
教材 | ◎ | 〇 |
講義 | ◎ | ◎ |
カリキュラム | 〇 | 〇 |
評価 | ◎ | 〇 |
講座の質は講師、教材、講義、カリキュラムに分けて比較します。
講師
比較 | スタディング | スタケン |
講師 | 竹原健 | 田中謙次 |
評価 | ◎ | ◎ |
スタディング宅建講座の講師は、竹原健先生です。
ヒューマンアカデミーやクレアールなどの通信講座で不動産資格や行政書士資格の対策講座を20年以上も担当してきたベテラン講師です。
不動産資格を志す人なら知らない人はいない有名講師で、スタディングでも宅建、管理業務主任者・マンション管理士、賃貸不動産経営管理士などの講座を担当しています。
スタケン宅建講座の講師は、田中謙次先生です。
「宅建の登録実務講習実施機関」として国土交通大臣の登録を受けている「Kenビジネススクール」の代表で、宅建講座の講師歴は15年以上です。
スタケンだけでなく法人向けのスターカレッジでも講師を担当し、大手不動産会社における宅建合格率「2年連続100%」という実績を叩き出しています。
教材
比較 | スタディング | スタケン |
教材 | フルカラーテキスト Web 冊子版は税込7,128円 |
フルカラーテキスト 市販テキスト税込2,200円あり |
評価 | ◎ | 〇 |
スタディングは、フルカラーWebテキストです。
スタディングの講義はスライドを見ながら講師の説明を聴くスタイルで、Webテキストは復習用という位置づけです。
eラーニングシステムでいつでもどこでも閲覧でき、有料オプションで冊子版を購入することもできます。
スタケンは、PDFのフルカラーテキストを端末にダウンロードして閲覧します。
システム内での閲覧ではないので、複数端末で閲覧する場合はそのつどダウンロードが必要です。
冊子版テキストの販売はありませんが、講座に対応した市販のテキストは販売されています。
講義
比較 | スタディング | スタケン |
講義 | スライド+講師の説明 | スライド+講師の説明 |
倍速 | 標準、1.5倍速、2倍速 | 標準倍速 |
音声ダウンロード | 可 | 可 |
評価 | ◎ | ◎ |
スタディングとスタケンの講義は、どちらもスライドを見ながら講師の説明を聴くスタイルです。
出典:スタディング(左)、スタケン(右)
スタディングもスタケンもベテラン講師による分かりやすい講義と見やすいスライドで、大きな差はありません。
スライドが画面に大写しにされるので、スマホでも快適に視聴できます。
また、音声ダウンロードが無料でできるところも共通です。
カリキュラム
比較 | スタディング | スタケン |
講義時間 | 約32時間 | 約45時間 |
インプット | 約32時間(77講座) | 約45時間 |
アウトプット | ・スマート問題集:77回 ・セレクト過去問集:30回 ・13年分テーマ別過去問集:48回 |
・過去問アプリ:一問一答2000問、四肢択一500問 ・予想模試:3回分 |
評価 | ◎ | 〇 |
スタディングもスタケンも、インプットは動画講義、アウトプットはWeb問題集を解くスタイルです。
講義時間はスタケンの方が長く、「スタケンの方が充実している」と思うかもしれません。
確かに時間が長い分だけ細かい知識が得られますが、いかに社会人の場合は効率的に学習できるかどうかが重要です。
この点、スタディングは短い講義時間でも毎年多くの合格者を輩出しています(2019年度は264人以上)。
また、スタケンは逆回転学習メソッドという独自の学習法を取り入れています。
逆回転学習メソッドとは、まず動画を解いてから講義を受けるという流れを1セットとするスタケン独自の学習法です。
具体的には、①問題を解く→②回答をチェック→③動画講義を受ける→④問題を解くという流れで学習を進めます。
スタケンの公式サイトでは、逆回転学習メソッドのメリットが次のとおり説明してあります。
ポイントを押さえ自分の課題を見つけてから講義を受けるので、吸収力が格段にUP
講義の後にもう一度問題を解くことで、覚えた内容を確実に定着することができる
引用:スタケン
ただし、何の知識もない状態でいきなり問題を解くのをストレスに感じる人もおり、向き不向きがあります。
アウトプットについては、スタディングはeラーニングシステム内、スタケンは別売アプリで過去問などを解きます。
スタディングには、3種類のアプトプット方法があります。
- スマート問題集:1講義が終わるごとに知識の定着度を確認するために受ける、一問一答形式のオリジナル問題
- セレクト過去問集:1つの単元が終わるごとに受ける過去問集
- 過去13年分のテーマ別過去問集:四肢択一650問
スタケンの過去問アプリには、2つのアウトプット方法があります。
- 一問一答:2000問
- 四肢択一:500問
いずれも過去10年分の過去問題で、同じ過去問を一問一答と四肢択一に編成しなおしたものです。
また、過去問とは別に予想模試3回分もアプリ内で解くことができます。
オンライン
比較 | スタディング | スタケン |
オンライン | ・学習フロー ・学習レポート ・マイノート ・検索 ・メモ ・学習仲間 |
・学習進捗管理 ・コミュニティボード ・過去問アプリ(別売) |
対応デバイス | スマホ、タブレット、パソコン | スマホ、タブレット |
評価 | ◎ | 〇 |
オンライン学習システム(eラーニング)が優れているのはスタディングです。
スタケンもスマホ一つで学習できる仕組みが整っていますが、スタディングの方が学習サポート機能が豊富にそろっています。
学習サポート機能
スタディングには、学習フローと学習レポート機能が搭載されています。
- 学習フロー:最適な学習の順番を示してくれる機能
- 学習サポート:学習時間や進捗状況が自動的にグラフ化される機能
必要な情報がフローチャートやグラフで表示されるので、パッと見て分かるのが特徴です。
一方のスタケンは、学習進捗管理を利用できます。
- 学習進捗管理:学習の進行度や弱点が分かる機能
進捗は分かりますがスタディングに比べると簡素です。
また、スタディングのような学習の順番を示す機能はありません。
講義サポート機能
スタディングには、講義サポート機能としてマイノートとメモがあります。
- マイノート:オリジナルのノートをWeb上に作ることができる機能
- メモ:講義で気になった内容をWeb上にメモしておける機能
付せんやノートのような感覚で利用できる機能で、同期すれば複数デバイスで閲覧できます。
マイノートは、重要項目を伏字にして暗記帳として利用することも可能です。
その他
スタディングには検索と勉強仲間機能があります。
- 検索:知りたい用語などをシステム内のコンテンツから検索できる機能
- 勉強仲間:スタディングの受講生とSNSのようにつながれる機能
スタケンには、コミュニティボード機能があります。
- コミュニティボード:スタケンの受講生が自由に交流できる掲示板機能
対応デバイス
スタディングは、スマホ、タブレット、パソコンの全てに対応しています。
一方のスタケンはアプリなので、スマホとタブレットのみで、パソコンでは利用できません。
講義はパソコンで利用できますが、過去問は利用できないことは覚えておきましょう。
サポート
比較 | スタディング | スタケン |
サポート | なし | メール質問 (回数制限なし) |
評価 | △ | ◎ |
サポート機能が優れているのはスタケンです。
講義やテキストで分からないことがあれば、メールで質問することができます。
質問回数に制限がないので、ちょっとした疑問でも迷わず質問できるのが魅力です。
スタディングには質問サポートがありません。
サポート体制では、アガルートの宅地建物取引士講座が業界でトップレベルです。
講師に回数制限なく質問できるので、学習に行きづまる心配がありません。
スタディングとスタケンの宅建講座が向いている人
スタディングとスタケンの宅建講座を6つの基準で比較した結果は、次のとおりです。
比較 | スタディング | スタケン |
価格 | ◎ | ◎ |
運営会社 | ◎ | 〇 |
実績 | ◎ | △ |
講座の質 | ◎ | 〇 |
オンライン | ◎ | 〇 |
サポート | △ | ◎ |
スタディングもスタケンも価格に大きな差はありません。
割引セール期間中ならスタケンがお得ですが、それ以外ではほぼ同じ価格です。
合格実績や講座の質、オンラインで選ぶならスタディングです。
毎年多くの合格者を輩出していますし、それを支える質の高い講座とeラーニングシステムはスタディング宅建講座の大きな魅力と言えます。
また、運営歴もスタケンよりずっと長く、安心感もあります。
スタケンは、新興の通信講座ながら有名講師や法人講座で注目を集めており、不動産業界ではスタディング並みの知名度を誇ります。
また、スタディングの課題であるサポートの手薄さはありません。
スタディングの宅建講座が向いている人
スタディングの宅建講座が向いているのは、次のような人です。
・高い合格実績と効率性を重視したい人
・使い勝手の良いeラーニングシステムが良い人
最小コスト&最短ルートで合格したい人向け
スタケンの宅建講座が向いている人
スタケンの宅建講座が向いているのは、次のような人です。
・有名講師の講義を受講したい人
・疑問を質問しながら勉強を進めたい人
有名講師の講義と手厚い質問サポートを受けたい人向け
スタディングとスタケンのどちらが合格しやすいか
現時点で合格実績があるのはスタディングです。
講座の質やオンラインも優れており、スタディング宅建講座を利用するのが合格への近道と言えるでしょう。
ただし、スタケンの宅建講座も質は高く、今後は合格者が増えていくはずです。
講座選びで最も大切なのは、自分に合った講座を選ぶことです。
まずは公式サイトにアクセスして無料講義やテキストの視聴・閲覧をしてみて、自分に合う講座を選びましょう。
スタディングとスタケンの宅建講座のまとめ
スタディングとスタケンは、スマホ学習に向いている宅建試験の通信講座です。
低価格でスマホ一つで学習が完結するという特徴は共通していますが、細かく見ると違いがあり、向いている人も違います。
気になる講座の公式サイトにアクセスし、自分に合うかどうかチェックしてみましょう。
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