行政書士試験は年々難しくなり、今では独学での合格が難しい難関資格の一つと言われています。
受験生の多くが予備校や通信講座を利用して勉強するようになるなか、注目度が高まっているのが資格スクエア。
2013年に開講した通信講座で、同時期に開講したアガルートと双璧をなす講座として注目されています。
この記事では、資格スクエアの行政書士講座について解説します。
\受講生満足度98.8%の最短合格講座/
資格スクエアの行政書士講座
資格スクエアは、司法試験予備試験など法律資格の対策講座を提供しているオンライン予備校です。
行政書士講座は2020年に一度終了しましたが、2022年に講師やカリキュラムを一新して再開されています。
新生・行政書士講座では大手予備校の人気講師が参画し、最短合格を目指せる分効率特化のカリキュラムに仕上がっています。
「合格に必要な知識に絞って学ぶ」という資格スクエアスタイルと、経験豊富な講師のノウハウがミックスされているのが特長です。
資格スクエアの行政書士講座一覧
プラン | 質問あり | 質問なし |
---|---|---|
森Tの1年 合格講座 | 165,000円 | 154,000円 |
森Tの速習 合格講座 | 108,900円 | 99,000円 |
旧版は多数の講座がセットになっていましたが、新版では行政書士試験で問われるところに絞った講座が厳選されています。
内容は次のとおり。
- 科目別入門講義:(憲法・民法・行政法・商法)PDFテキストを使用
- 基礎力完成講義:(基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・一般知識)オリジナルインプットテキストを使用
- ※一部、PDFの補助レジュメを使用
- 過去問攻略講義(5肢択一式 / 多肢選択式)(憲法・民法・行政法・商法・一般知識)PDFテキスト及びオリジナル過去問集を使用
- 記述式攻略講義(民法・行政法)PDFテキストを使用
伊藤塾から移籍した森講師が講義を担当しており、インプットからアウトプットまで必要な知識だけをコンパクトに学べます。
単品での講座販売がないのはネックですが、全体で約100時間とコンパクトだから働きながらの学習向きです。
資格スクエア行政書士の合格実績
資格スクエアの行政書士講座は合格実績を公表していません。
大手予備校なら合格率や合格者の占有率などをWebサイト上に公表していますが、資格スクエアは非公表です。
ただし、公式サイトには令和4年度の合格者の声が26名分掲載されており、リニューアル初年で多くの合格者を輩出していることが分かります。
資格スクエア行政書士の評判で気になるデメリット
資格スクエア行政書士講座の気になる口コミ評判は次のとおりです。
- 受講料が高め
- テキストは製本
- スマホ視聴がイマイチ
- 音声ダウンロードが有料
資格スクエア行政書士の評判①:受講料が高め(是正済)
資格スクエア行政書士講座の気になる口コミ評判で多いのが、価格の高さです。
他校の価格と比較しました。
予備校 | 税込価格 |
---|---|
アガルート | 261,800円 |
フォーサイト | 157,800円 |
クレアール | 169,000円 |
スタディング | 59,400円 |
LEC | 255,000円 |
伊藤塾 | 228,000円 |
資格スクエア | 165,000円 |
スタディングの64,900円からアガルートの261,800円までかなり幅があります。
資格スクエア行政書士講座の価格は通学メインの大手予備校と比べると安く、他の通信講座(オンライン予備校)と同じ価格帯です。
ではなぜ「高い」という口コミがあるのかと言えば、旧版が今よりも高い価格設定だったからです。
現在は価格設定の見直しが行われ、他校と比較して高いという状態は解消されています。
合格お祝い金は少ない
資格スクエアには合格者向けにキャッシュバックがあります。
資格スクエア行政書士講座を受講して試験に合格すると1万円がキャッシュバックされます。
ただし、1万円キャッシュバックされるのは顔写真と氏名を公開した場合で、氏名だけだと5,000円です。
教育訓練給付制度は利用できない
教育訓練給付制度とは、国が指定する資格講座などを一定の条件を満たして修了した場合に給付金がもらえる制度です。
対象講座の修了後にハローワークで申請すると、講座価格の20%が支給してもらえます。
大手予備校の講座の中には教育訓練給付制度の対象となり、修了後に給付金が支給されるものもあります。
でも、資格スクエアには対象となる講座がありません。
資格スクエア行政書士の気になる評判②:テキストは製本
資格スクエアのオンライン講義は、数あるオンライン予備校や学習サービスの中でも評価が高いです。
特にPC視聴だとスタディングと同レベルの視聴しやすさ・操作性を誇るのですが、オンライン上ではテキストを閲覧できません。
講義画面の横にオンラインレジュメは表示されますがテキストは製本版しかないため、テキストを見ながら講義を視聴したいときはPCなどの端末とテキストを持ち歩く必要があります。
スマホ視聴も可能ですが、テキストがオンライン閲覧できないのでスマホ一つで学習とはいきません。
資格スクエア行政書士の気になる評判③:スマホ視聴がイマイチ
資格スクエア行政書士講座はオンラインで手軽に視聴できることがウリですが、快適に視聴して操作できるのはPC版のみです。
スマホ視聴だと画面が見にくく、便利機能の操作性も落ちるという口コミを見かけます。
ただし、大手予備校のシステムと比較すると異次元レベルで使いやすいので、まずは一度、無料で使ってみてください。
資格スクエア行政書士の気になる評判④:音声ダウンロードが有料
資格スクエアは、オンライン講義の音声をダウンロードできる「音声ダウンロード」をオプションで販売しています。
便利な機能ですが価格は22,000円と高額です。
音声ダウンロードができる無料の講座が増えているので、この点は資格スクエアのデメリットです。
通勤・通学中や地下鉄、Wi-Fiのないカフェなどで勉強するのに重宝するサービスなのですが、2万円越えは躊躇する人も多いでしょう。
ただし、早期購入特典に申し込めば、無料でおダウンロードできるようになります。
資格スクエア行政書士講座の良い口コミ評判(メリット)
資格スクエア行政書士講座の良い口コミ評判は次のとおりです。
- 講師が魅力的
- スキマ時間で効率的に合格を目指せる
- オンライン学習システムが便利
- テキストが分かりやすい
- 未来問が優秀
資格スクエア行政書士のよい評判①:講師が魅力的
資格スクエア行政書士講座の口コミで多いのが講師の森Tの評判です。
移籍元の大手予備校では森講師目当てに口座を受講する人もいるほどの人気ぶりで、資格スクエア移籍後も異彩を放っています。
森講師の特徴は、情報の強弱をつけて要点を明示してくれる分かりやすさです。
法律初学者にはとっつきにくい難解な用語や概念も、森講師の説明を聴くと驚くほど頭に残ります。
資格スクエア行政書士のよい評判②:スキマ時間で効率的に合格を目指せる
資格スクエアの行政書士講座は、「「満点を取る」ではなく「合格点を取る」ことを追求した」カリキュラムが組まれています。
行政書士試験は満点を取る勉強をすると膨大な時間がかかるため、仕事や家事育児に忙しい人だと途中で挫折してしまうケースが珍しくありません。
「合格点を取る」ことを目標にすることで、「満点を取る」ことを目指すよりコンパクトに勉強を進めることが可能です。
動画講義の合計時間は約70時間と短く、大手予備校と比べると半分程度です。
法律初学者だと「あれもこれも」必要な気がしますが、資格スクエアの講座を受講すれば短い時間で合格点を取る実力が身につきます。
講義時間が短い
1講義の時間は長くても15分程度なので、社会人などの忙しい人でもスキマ時間で視聴できます。
例えば、通勤中や職場の休憩時間、家事育児の合間でも1講義を全て視聴することが可能です。
急な用事が入って中断したとしても、15分程度の短い講義なら内容を覚えておくのは難しくありません。
倍速再生ができる
講義は全て倍速再生が可能です。
0.1倍刻みで3倍速までスピードをあげられるので、普段は1.5倍速で聞き、じっくり聴きなおしたいところだけ通常に戻すといった使い方ができます。
「早いと聞き取れない」と思うかもしれませんが、耳が慣れると思っているより聞き取れます。
15分の講義を1.5倍速で聞けば10分で視聴し終わるので、5分も時短できることになります。
資格スクエア行政書士のよい評判③:オンライン学習システムが便利
資格スクエア行政書士講座のオンライン学習システムは、使い勝手が良いと高い評価を受けています。
実際のところ、オンラインの使い勝手で資格スクエアを選択する人も少なくありません。
行政書士講座で利用できる機能は次のとおりです。
- オンラインレジュメ
- マイレジュメ
- 講義中に質問
- 単語帳
オンラインレジュメ
資格スクエアのオンライン講義では、左側に講義動画、右側にオンラインレジュメが表示されます。
オンラインレジュメは、講義の内容のトピックをテキストや図表でコンパクトにまとめたものです。
製本テキストほどの詳しい内容ではありませんが、見ながら講義を視聴することで内容がスッと頭に入ってきます。
レジュメ内には条文リンクがあり、講義の関連条文にボタン一つで移動できます。
また、画面に直にマーカーを引いたりテキストを書き入れたりとノートのように使うことも可能です。
マイレジュメ
資格スクエアのオンライン講義では、自分用のレジュメを作ることもできます。
動画画面の下にあるボタンをクリックするとマイレジュメフォームが開き、キーワードでも要点のまとめでも自由に入力可能です。
重要事項はオンラインレジュメに書いてありますが、自分なりに気になった部分をマイレジュメにまとめておくと勉強の役に立ちます。
講義中に質問
資格スクエアのオンライン講義で特徴的なのが、講義中に質問できることです。
動画画面の下に質問ボタンがあり、クリックすると質問フォームが開きます。
他の講座でも質問サービスはありますが、資格スクエアでは講義を聴いて疑問に思ったことをすぐ質問できるのが特長です。
講義中にすぐ回答が返ってくるわけではなく、質問してから回答までに3日程度の日数がかかります。
単語帳
講義に登場した単語を単語帳に登録すれば、後で読み返して単語の暗記に利用できます。
講義中にフォームを開いてその場で登録できるので「後でやろう」と思って忘れる心配がなく、登録した単語はすぐ呼びだせるので通勤中などのスキマ時間を有効活用できます。
行政書士試験は、暗記が重要なウェイトを占めるので、オンライン上で案く学習ができるのは重要です。
資格スクエア行政書士のよい評判④:テキストが分かりやすい
資格スクエア行政書士講座のテキストは、「具体的なイメージしやすさ」を重視して作り込まれています。
法律のややこしい概念や難解な用語がイラストや図表を使って分かりやすく説明してあるので、法律初学者でも簡単にイメージで理解できます。
フルカラーで色分けが豊富であることや、合格に必要な情報だけが厳選して記載されているのも特長で、大手予備校のテキストに比べるとカラフルで薄くなっています。
資格スクエア行政書士のよい評判⑤:未来問が優秀
資格スクエアの未来問とは、AI(人工知能)が行政書士試験の問題を予測して問題を出してくれる予想問題機能です。
過去の実績は次のとおり。
- 2018年10月の宅建試験:カテゴリー的中率78%
- 2019年5月の司法試験予備試験(短答式試験):カテゴリー的中率60%
いずれも各試験の合格ラインを上回る的中率です。
未来問は、AIに過去の試験の情報を入力し、そこから試験に出題される問題を予想して問題を作成します。
2020年度からは行政書士試験にも導入されることが決まり、受験生の注目を集めています。
行政書士試験については、択一式試験のみが対応範囲(記述式は対応外)なので、記述式を含む公開模試は受けておいた方がよいでしょう。
講師が作成する予想問題とどちらが優秀とは言えませんが、AIによる未来問はデータが集積するほど精度も上がるので、今後は未来問の精度が高くなっていくはずです。
資格スクエア行政書士講座に向いている人
資格スクエアの行政書士講座に向いているのは、次のような人です。
- オンライン中心で行政書士試験の勉強をしたい人
- スキマ時間を活用して勉強したい人
- 効率的に勉強したい人
資格スクエアの行政書士講座は、オンライン予備校や通信講座と比較すると価格に特徴はありませんが、大手予備校と比べるとかなり格安で受講できます。
法律初学者でも基礎から試験対策まで学べるパックコースがあるので、オンライン中心で学習したいなら有力な選択肢になります。
また、徹底的に効率化されたカリキュラムが採用されていますし、講義時間も短く設定されているので、忙しい人がスキマ時間に勉強するのにも向いています。
こんな人には向いていない
一方で、資格スクエアはオンライン専門の予備校なので、通学メインの予備校に通いたい人には向きません。
通学ならではの手厚いサポートや講師への相談を利用したいなら、大手予備校が選択肢になります。
また、価格重視なら圧倒的な安さが魅力のスタディングの行政書士講座がおすすめです。
一発合格の自信があるならアガルートを狙うという手もあります。
資格スクエア行政書士講座の評判・口コミまとめ
口コミ評判に基づく資格スクエアの行政書士講座のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | 講師が魅力的 スキマ時間で効率的に合格を目指せる オンライン学習システムが便利 テキストが分かりやすい 未来問が優秀 |
デメリット | 受講料が高め(是正済) テキストは製本 スマホ視聴がイマイチ 音声ダウンロードが有料 |
講座選びは試験の合否を決める重要な選択です。
いくら評判が良くても自分に合わないと合格には結び付きません。
この記事に書いた情報を踏まえ、無料会員登録して講義を視聴したり、オンライン説明会に参加してから決めましょう。
\受講生満足度98.8%の最短合格講座/
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